サマソニ・耳鳴り・暑さ対策

今年のお盆休みは、妻とサマーソニックに行ってきました。前日の台風の影響で会場の設営準備に影響が出て、観たかったアーティストの公演のいくつかがキャンセルになり残念でしたが、他のお目当ての公演も観れて楽しむことができました。

野外フェステイバルということで、暑さ対策には気をつけて服装や飲み物など、十分準備していきました。一日中外にいると汗をかく量がすごかったです。想像以上に喉が乾き、用意していったお茶や経口補水液だけでは足りず、会場でも飲み物を購入しました。

あるアーティストのライブを観るために会場で待っていると、開始直前になって、そのアーティストのTシャツを着た観客二人組が会場から出ていくのを目にしました。きっと楽しみにしていたはずなのに、一人が具合の悪そうな顔をしていたので、熱中症になったのかもしれません。

日陰でぐったりしている人もたくさん見かけました。かくいう私の妻も途中具合が悪くなりそうになったので、日陰で長く休憩をとりました。フェスに限らずこの時期は、予想以上に体力を消耗しますので、しっかり栄養・水分補給などの暑さ対策をしっかりして乗り切りましょう。

対策といえばもうひとつ。音楽用の耳栓を持っていきました。音楽を聴くのが好きで、学生の頃はよくライブやコンサートに行きましが、いつも悩まされたのがライブ後の耳鳴りと難聴でした。ライブ直後は高揚感もあって耳鳴りすらも心地よく感じたものですが、翌日になっても耳鳴りが収まらないのには閉口しました。やっぱり耳に良くないよなあ、と思っているうちに段々と音の大きなライブに行かないようになりました。

ところが去年、久しぶりにロックのコンサートに行く機会がありました。耳鳴りのことを思い出し、ちょっと嫌だなと思っていたのですが、ふと数年前に見かけた写真のことを思い出しました。それは、海外でヘッドホンをつけてロックコンサート会場にいる小さな子供の写真で、ヘッドホンのように見えたのは大きな音から耳を保護するためのもので、推奨されているという記事でした。そのことを思い出して調べてみると、私がコンサートによく行っていた頃にはなかったと思うのですが、今では割とポピュラーになっていて、大人用にも耳栓型のものが比較的安価に購入できることが分かりました。

ロックコンサートの音量は120dBを超えると言われます。120dBはジェット機のエンジンの近くにいた時の音量だそうですから、本当に大きな音です。それ以上の音を長時間聞きつづければ、必ず耳にダメージを与え、聴力低下につながります。音楽用の耳栓は、普通の耳栓とは異なり、音質の低下を最小限に留めたまま音量だけを下げるというものです。物は試しと購入したものは、約19dBほど遮音するということでした。19dBでどれほどの違いがあるのかと思いますが、実際には結構違います。使ってみると、気になるほどの音質の低下は感じず、十分楽しめました。コンサート後の耳鳴りも起こりませんでした。

こちらの記事によると、2016年に行った研究で、平均25歳の51人の大人に対し、25人に耳栓 (18dBの騒音低減) を付け、残りの26人には耳栓を付けずに4.5時間の野外コンサート後の聴力を比較したところ、一時的な難聴を経験したのは、耳栓を付けたグループで8%、耳栓をしなかったグループで42%だったそうです。耳鳴りはそれぞれ12%と40%だったということです。

購入した音楽用耳栓は、サマソニでも活躍して耳鳴りなしで1日過ごすことができました。耳鳴りの不安から解消されることで、またライブに行きたいなという気持ちにもなりました。耳を保護して音楽を楽しむことができる耳栓。オススメします。